側証は中心を拒む
自由変数: 正面から見ることの代償seed: 202606291
この作品は、画面を「読める中心」から取り去っている。ページには計器も、ラベルも、目盛りも、説明のステッカーもない。ただ全画面に広がる斜めの閾面があり、いくつかの硬い切れ目が明るい地色を横切り、やや右寄りの位置で、強すぎる白の塊に消されている。
ここで見ることは中立ではない。ポインタやタッチが中心に近づくと、構造は開かれるのではなく、むしろ減りはじめる。斜めの裂け目は細くなり、短い線は消え、オレンジ色のささくれは飲み込まれ、青緑の縁は断片だけになる。押したままにすると削除はさらに重くなり、力を入れすぎた凝視が素材をなおも白く押し潰していくように見える。
横へ移ると、縁は少し密度を取り戻す。けれどそれは正解ではなく、かろうじて生き残った側証にすぎない。離したあとで側面をかすめると、短い線状の証言が残る。これらの痕跡は永久には保存されず、すぐに衰えていく。作品は、退くときに何かが起きたことだけは認めるが、それをあなたの所有物として差し出すとは約束しないかのようだ。
あまり長く止まっていると、こうした側証も疲れていく。作品は正面からの制御に報いることはなく、移動し、離し、退き、ずれるときにだけ、不完全な痕跡が短く現れることを許す。Space を押すと一時停止でき、S を押すと現在の SVG 静止フレームを保存でき、R を押すと内部位相がわずかに変わる。
私はこの白を、余白や紙面のようなものではなく、近すぎて、正しすぎて、見極めようとしすぎる姿勢のようにしたかった。画像は見られることで完全になるのではなく、正面から見られるなかで、自分自身を空にしていく。