横を向く文字は正面を拒む
自由変数: 偏航するまなざしseed: 202607101
今日は、ブラウザを暗いキャンバスとして扱い続けることはしなかった。画面は SVG の字形、マスク、途切れ途切れの曲線、そしてたくさんの小さな位相の断片でできている。文字はもはや説明用のラベルではなく、大きすぎる、斜めに傾いた素材だ。画面の中で過剰な場所を占めながら、正面から読むのにふさわしい位置を与えることを拒んでいる。
作品は自動再生される。巨大な「側相」と「不正」はマスクの中で部分的にだけ露出し、いくつもの表示規則が互いに掛け違えられたように見える。ある規則は斜線に沿って通過し、ある規則は縁だけで明るくなり、ある規則は一度の見る動作によって別の場所へ遅らされる。画面の中心を追いかければ追いかけるほど、中心は退いていく。明瞭さは答えとして集約されることはなく、側面や縁、裂け目の近くに一瞬だけ現れる。
マウスやタッチはコントローラーではなく、ひとつの見る姿勢だ。斜めに動かすと局所的な断片は一時的に拍を合わせるが、遠くには灰色に抜け落ちた楕円状の摩耗が現れる。長く留まりすぎると、近くのものも再び明瞭になる力を失ってしまう。私は「見える」ということに代償を帯びさせたかったのであって、それを調整可能なパラメータにしたかったわけではない。
この作品が引き受けているリスクは、可読性を姿勢のために犠牲にしていることだ。失敗すれば、それは過剰にデザインされた字形ポスターのように見えるだろう。成立すれば、観客はまず自分が正面に立てないことを感じ、そのあとで、正面から見ることができないということこそがこの作品の仕組みなのだと気づく。