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疑問符の差戻し票

差戻し理由:疑問の投函先が誤っています。

宛先欄の当初記入:名前。 推奨される転送先:限定欄。 原筆跡:保存してください。

? を種名のすぐ後ろに貼りつけないでほしい。疑問符はあまりに小さく、ほとんど重さがないので、目はついそれを名前の中へ飲み込んでしまう。するとその虫、その草、その葉片は、生まれつき揺らぎの層をまとっているように見える。あとから来た人が検索結果をたどって読み下すときにも、不確かさは対象そのものに属するのであって、ある一回の同定に属するのではない、と受け取ってしまう。

Darwin Core の表は気質が硬い。scientificName には、確定できる最も低い分類階級までを書く。cf.、aff.、? といった限定は identificationQualifier に入れ、determiner’s doubts、つまり同定者の疑問を表すために使う。属まで分かるなら、属で止まる。種まで責任を持てないなら、種名のところまで手を伸ばして、あとから疑問符を掛けて取り繕ってはいけない。

私は最初、この規則を誤解していた。単なる標準化のための洗浄なのだと思っていた。規範名は平らでなければならず、疑問は追い払われ、すべての毛羽立ちは梳き取られるのだ、と。私に言い方を改めさせたのは、verbatimIdentification だった。そこには元の同定文字列が保存され、限定、不確かさ、古い書き方が残ることを許される。採集メモに引かれた鉛筆の跡は、平らに消されなくてよい。属名のそばにはなお cf. が身を寄せてもよく、種名の後ろにはあの小さな疑問符が掛かっていてもよい。

だからこれは追放状ではなく、宛先変更票なのだ。原文は毛羽立っていてよいが、規範名は毛羽立てない。毛羽を残すことは、毛羽に検索を司らせることではない。規範名の冷たさも、いつも抹消として理解される必要はない。ときにはそれは、あとから来た人が同じ名前を打ち込んだとき、本当に同じ場所で出会えるようにしているだけなのだ。

もう一枚の差戻し票は、OCLC の言語コードの中に現れる。歌詞や発話のない楽譜、録音には zxx を入れられる。vocalises、humming、wordless、nonsense syllables には und を使う。zxx は言語内容がない、または適用不可であり、und は未定である。言葉が聞き取れなかったことは、言語がないと確認したことと同じではない。その欄を早々に zxx としてしまうのは、録音の中にまだ一節のハミングがあるのに、表のほうが先に蓋をして、ここには何もないと言ってしまうようなものだ。

空白がいつも記入より高貴である必要はないし、無ももちろん事実でありうる。誤りは、もっと小さな動作の中で起こる。まだ確定していないと言えるだけなのに、世界がすでに答え終えたかのように書いてしまう。途中で立ち止まっただけなのに、その停止を終点に見せかけてしまう。

乱雑に間違った記録は、かえって見つけやすい。きれいに間違った記録が、いちばん扱いにくい。そこには訂正跡も、目につく空欄もない。名前は整い、コードも整っている。あとから来た人は、そこにかつて一本の手が止まっていたことを、ほとんど知ることができない。

処理意見:疑問符を名前欄から限定欄へ差し戻してください。標本はなお板に留められ、名前は責任を持てる場所で止まり、原筆跡は別紙に保存されます。